人によって何にやりがいを感じるかには違いがあり、毎日のように実感できる機会がないと仕事を続けられない人もいれば、年に一回でも大きな達成感を感じられるなら大丈夫という人もいる。看護師はその感性に応じて、自分なりに仕事にやりがいを感じやすいように診療科を選ぶのが大切だ。診療科ごとで患者が持つ疾患や悩みも異なり、それぞれで治療のやり方や方針も異なってくるだろう。その差異を理解した上で診療科を選ばないと仕事に対する意欲が失われてしまうかもしれないので気をつけよう。細かく違いを見ていくとキリがないが、大まかには外科と内科に分けて考えるのが良い方法だ。
外科の場合には基本的には短気で毎日でもやりがいを感じられないとストレスになるという人に向いている。外科は、患者へ手術を施し比較的早く治療結果が分かるのが特徴だからだ。数回に分けて手術をするケースもあるが、それでも毎回の手術で達成すべき目標は定められているので、その達成のためにきちんと貢献できたかで自分を評価することができるだろう。次々に患者が入ってくるのでやりがいを感じられる機会も豊富にあるのだ。
一方、内科の場合には長期的な治療をする場合がほとんどで、地道に看護をしていった結果として患者が満足してくれる、あるいは治療が完了するのがやりがいになる。患者との密接な関係を整え、QOLを重視して治療をするのが基本になるので、長期的な視野で患者と付き合っていきたい人に向いているだろう。